DAY 01

簿記の基本概念

May 2026 — 今月の目標:簿記3級に合格する

📖 このコースの学び方について

このコースでは、架空の雑貨カフェ 「Bloom」 を舞台に、 オーナー(=あなた)の視点で簿記を学んでいきます。

お店を開いたらどんな「お金の記録」が必要になるのか——
実際の場面を想像しながら読み進めると、ぐっと理解しやすくなります。

雑貨カフェ「Bloom」、いよいよ開業です。
コーヒーの準備はバッチリ。雑貨の陳列も完璧。SNS告知もした。

でも——

帳簿をつけてください

帳簿? なにそれ? おいしいの?
税理士さんに全部お願いしちゃダメなの?
てかAIがやってくれるんじゃ?

——というわけで、今日はその答えを探しに行きます。

簿記って、今の時代に学ぶ必要あるの?
会計ソフトもAIも、仕訳から帳簿まで自動でやってくれます。本当に。
じゃあなぜ学ぶの?

AIが間違えたとき、気づける人になるため。
→ 数字の「おかしい」に気づける人が、経営者に信頼される人になるから。
今日学ぶと:AIの出した数字を検証できる「判断できる人」になれます。
💬 こんな疑問、持ってない?
🧑
「全部税理士さんに丸投げすれば、簿記なんて知らなくていいんじゃ?」
👩‍🏫
丸投げは、できます。
でも「この数字、あってますか?」って確認できませんよね。
確認できない人は、間違いに気づけない。
それが一番怖いんです。

🎯 今日のゴール

「簿記ってなんのためにあるの?」が自分の言葉で説明できるようになること。
AGI・財務三表・帳簿の一巡——すべて今日が起点です。

「そもそも、AIが経理を全部やってくれるなら、
わたしが簿記を覚える意味ってあるの?」

まずその疑問を、正面から解決しましょう。

セクション1:AIと簿記の未来・AIツールの基礎

まずは、AIの進化が「簿記・経理」という職種にどのような影響を与えるのかを整理し、AI時代のキャリアの本質を掴みましょう。以下の動画は、最新のAIトレンドを解説する厳選リストです。

🤖 AIの今

【カウントダウン】人類最後の発明「AGI(汎用人工知能)」の正体とは?

学習のポイント

「AIに仕事を奪われる」——よく聞きますよね。
では、今のAIはどのレベルにいるのでしょうか。
まずここを知っておくと、「自分が何を学べばいいか」が見えてきます。

  • OpenAIが定義するAI進化の5つのレベル
  • 「作業をAIに任せ、人間がAIをどう使いこなすか」が今後の鍵となる理由
Lv.1
チャットボット 自然な会話ができる。単語予測ベース。(例: 初期のChatGPT)
Lv.2
推論AI ← 現在 複雑な論理パズルや数学的推論が可能。(例: o1, o3)
Lv.3
エージェント 人間の代わりに数日間のタスクを自律実行する。メール送信・予約も行動する。
Lv.4
イノベーター 既存知識の組み合わせではなく、新しい科学的知識・技術を自ら「発明」する。
Lv.5
組織(AGI完成形) 経営判断・人事・部門調整まで組織運営全体を全自動で行う。2030年以降。
キャリア論

【驚愕】AI(人工知能)の発達により簿記は不要になるか?

💡 「簿記はAIに奪われる」——の本当の意味

「AIが来たら簿記なんて不要」——半分正解、半分間違いです。
正確には、「仕訳を手で入力する作業」は不要になる
でも「その数字が正しいか判断する力」は、むしろ今より必要になります。

だからこそ、入力係じゃなくて、数字を読む人・判断する人が強い。Bloomのあなたも、その側に寄せていきましょう。

📌 AIに代替されない5つの理由

  1. 柔軟な判断力 — 取引の背景・会社の実情に応じた個別判断はAIに苦手
  2. 法律・会計基準への対応 — 頻繁に改正される税法・会計基準の微妙なニュアンスを人間が判断
  3. 経営者とのコミュニケーション — 数字をもとに状況に応じたアドバイスを提供するのは人間の役割
  4. データの正確性チェック — AIの処理ミス・エラーを検知し、財務データの整合性を保つ監視役
  5. 倫理的・社会的判断 — 不正会計の発見、架空伝票への疑念など「常識的おかしい」を察知する力
AIツール活用

【超進化‼️】Google 「Gemini」&「NotebookLM」に神アプデ!徹底解説

学習のポイント

Googleの生成AI「Gemini」と、大量の資料を読み込ませて分析できる「NotebookLM」の基礎を解説します。これらを活用することで、難解な簿記の概念も飛躍的に理解しやすくなります。

  • Gemini: 日常的な疑問解決やアイデア出しに優れる
  • NotebookLM: PDFや動画をソースとして読み込ませ、正確な回答を生成させる学習ツール

セクション2:実践・Gemini & NotebookLMを使ってみよう

2つのAIツールに実際に触れ、「AIに質問する」「資料を読み込ませて学ぶ」という体験をします。今後の簿記学習で毎日活用するツールです。

💬 受講生の声(実際のやりとり)
👩
「ランチで商談したら経費になるって本当? 何費にすればいい?」
👩‍🏫
なります! ただし「会議費」か「接待交際費」かは、誰と食べたかで変わります。
こういう判断ができるのが、仕訳を知っている人の強みです。

NotebookLM へのソース追加手順

  1. notebooklm.google.com にアクセスし「新しいノートブック」を作成
  2. 画面左の「ソースを追加」をクリック →「YouTube」または「URL」を選択
  3. 動画①のURL https://www.youtube.com/watch?v=xfwiwOtNn-I を貼り付けて追加
  4. 同様に動画②のURL https://www.youtube.com/watch?v=PSpM8snrOz4 も追加
  5. 追加完了後、右側のチャット欄に下のプロンプトをコピーして送信する

💡 実習の流れ(ワンクリック・プロンプトコピー)

以下の質問例をクリックしてコピーし、Geminiに投げかけてみてください。

簿記の仕事はAIに奪われますか?将来も価値のある簿記スキルとは何か、初心者にもわかるように教えてください。
読み込んだ2つの動画の内容に基づいて、「AIが得意な経理業務」と「人間でなければできない経理業務」をそれぞれ3つずつ挙げてください。
Gemini を開く NotebookLM を開く

開業してお客さんが来た。現金で雑貨を売った。コーヒーも出た。
でも——「この売上、どこに記録するの?」「帳簿って何種類あるの?」

そのしくみを、今から一緒に見ていきましょう。

セクション3:簿記の基本概念・AI業務効率化

ここからは、いよいよ簿記の本質的な概念に触れていきます。「簿記の一巡の手続き」と「財務三表」の役割を掴みましょう。

簿記の基礎

【簿記3級】簿記の目的と全体の流れを15分で解説

学習のポイント

簿記の最終目的は、企業に「いくら財産があるか(貸借対照表)」と「いくら儲かったか(損益計算書)」を明らかにし、利害関係者に報告することです。

  • 日々の取引を「仕訳」し「総勘定元帳」へ転記する
  • 「試算表」を作成し、最終的に「決算」を行って財務諸表を作る
取引
仕訳
総勘定元帳
試算表
決算
財務諸表

Bloomで売上が出るたびに、この流れが動いています。
Day 1〜10でこの各ステップを1つずつ攻略していきます。

財務三表

【簿記3級】簿記シリーズ開始!財務三表の超基礎

学習のポイント

財務三表とは、貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、キャッシュフロー計算書(C/F)のことです。簿記3級では主にB/SとP/Lを学びます。

  • B/S:ある時点の財産状態(資産・負債・純資産)
  • P/L:ある期間の経営成績(収益・費用・利益)
💬 Bloomで考えてみよう
🧑
「B/SとP/L、なんとなく聞いたことあるけど、違いがわからない……」
👩‍🏫
B/S = 今日のBloomに何がある?(財産の写真)
P/L = 今月のBloomはいくら儲かった?(1ヶ月の成績表)
この2枚で「お店の状態」が全部わかります。
貸借対照表(B/S)ある時点の財産状態
資産(持っているもの)
負債(借りているもの)
純資産(自己資本)
損益計算書(P/L)ある期間の経営成績
費用(コスト)
当期純利益
収益(売上など)

※ 簿記3級で扱うのは主にB/SとP/L。3つ目のC/F(キャッシュフロー計算書)は1〜2級の範囲。

AI業務効率化

【AI業務効率化】まだ手で入力?スマホで領収書を撮るだけで会計ソフトへの入力を自動化する裏ワザ

学習のポイント

スマホで領収書を撮影し、Geminiに読み込ませることで、日付・金額・取引先を表形式に整理できます。会計ソフトへ取り込む前提で考えると、簿記知識は「入力する力」から「AIの処理結果を確認する力」へ変わっていきます。

  • 領収書や通帳をAIで読み取り、Excel・CSV化する流れ
  • 勘定科目、消費税、インボイス情報は人間がチェックする必要がある
💥 本日の結論 💥
簿記は単なる計算ドリルではなく
”ビジネスの共通言語” 🌐📊

セクション4:NotebookLMで簿記テストを作ろう

NotebookLMに今日視聴した簿記動画を読み込ませ、AIに確認テストを生成してもらいます。「自分でテスト問題を作らせる」というAI学習法の基本を体験します。

🌟 実習プロンプト:
読み込んだ動画の内容を元に、簿記3級の確認テスト問題を5問作ってください。選択肢ありの4択形式でお願いします。答えはすぐに表示せず、問題だけ先に出してください。

開業1日目、お疲れ様でした。
「帳簿ってなに?」——答えられるようになりましたか?

帳簿 = Bloomの「体重計」。
お金の出入りを記録して、Bloomが健康かどうかを確認するものです。

DAY 1 まとめ

今日は「簿記の細かい仕訳を暗記する日」ではなく、簿記を学ぶ理由と、AI時代に人間が見るべきポイントを掴む日です。Day2以降で仕訳に入る前に、まずは全体像をここで固定しておきましょう。

AIが代替するのは「入力作業」

単純な仕訳入力、領収書の読み取り、帳簿データの整理はAIに置き換わっていきます。ただし、AIの処理結果が正しいかを判断するには、簿記の基礎知識が必要です。

簿記はビジネスの共通言語

簿記は、会社の財産状態と経営成績を外部に説明するためのルールです。投資家、銀行、取引先、経営者が同じ数字を読めるようにするための「翻訳ルール」と考えます。

一巡の手続きが学習の地図

取引、仕訳、総勘定元帳、試算表、決算、財務諸表。この流れを知っておくと、Day2以降の仕訳練習で「今どこの作業をしているのか」を見失いにくくなります。

AIは学習の伴走役にする

Geminiは疑問の壁打ち、NotebookLMは動画や資料に基づく復習に向いています。わからない言葉を放置せず、その場で噛み砕かせることが合格までの時短になります。

今日覚える最重要用語

取引 会社のお金や財産が動く出来事。仕訳の出発点です。
仕訳 取引を「借方(左)・貸方(右)」に分けて記録する簿記の基本動作。
総勘定元帳 仕訳を勘定科目ごとに集計する帳簿。すべての取引の集大成です。
試算表 記録の合計が左右一致するか確認する表。ズレがあれば記入ミスのサイン。
B/S(貸借対照表) ある時点の財産状態。左に資産、右に負債+純資産が並ぶ。
P/L(損益計算書) ある期間の経営成績。収益-費用=利益の構造を示す。
AGI(汎用人工知能) 人間があらゆる知的作業をこなせるAI。特化型AI(ANI)と対比される。
借方・貸方 仕訳の左側が「借方」、右側が「貸方」。どの勘定科目がどちらに来るかがルール。
勘定科目 取引の内容を分類するラベル名。現金、売上、仕入れ、給料など多数存在する。
C/F(キャッシュフロー計算書) 財務三表の3つ目。実際の現金の動きを示す。簿記3級では範囲外。
OCR(光学文字認識) 画像や写真から文字を自動で読み取るAI技術。領収書の自動入力に使われる。
インボイス(適格請求書) 消費税の計算に使う法定の請求書形式。2023年10月から義務化された。

セルフチェック

  1. 「AIが発達すると簿記はいらない」と言い切れない理由を、自分の言葉で1つ説明できますか?
  2. 簿記の一巡の手続きを、取引 → 仕訳 → 総勘定元帳 → 試算表 → 財務諸表の順で並べられますか?
  3. B/Sは「ある時点」、P/Lは「ある期間」を見る表だと区別できますか?

確認クイズ(全5問)

動画を見た人も見ていない人も、理解度を確認してみましょう。

明日までのミニ課題

NotebookLMまたはGeminiに今日の内容を説明させ、理解が浅い言葉を1つ潰してからDay2へ進みましょう。

今日学んだ「簿記の一巡の手続き」と「B/S・P/Lの違い」を、簿記初心者向けに具体例つきで説明してください。最後に、理解度チェック問題を3問出してください。
Next Step: Day 2では「仕訳の基礎と勘定科目の理解」に進みます。今日の地図を見ながら、実際に借方・貸方へ分ける練習に入ります。